曹洞宗における葬儀に関する豆知識

2019年09月24日
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曹洞宗における葬儀の特色としてまず挙げられるのが、葬儀の際、男女に分かれて執り行われるという点です。通常、祭壇に向かって右側に男性、左側に女性が参列します。またかつては参列者は和室で正座することが一般的でしたが、最近は正座を苦手とする人も増えてきたことを考慮して、和室でも参列者は椅子に腰掛けるといった形で執り行われるケースも増えてきています。

葬儀の流れとしてはまず、導師が剃髪を行う剃髪の儀からはじまり、清い水を手向ける酒水、生涯で犯した罪を反省する懺悔文などの儀式が執り行われ、その後、読経や焼香を行う入棺諷経が行われます。読経はまず般若心経が唱えられて、その後、曹洞宗の代表的なお経である修証儀が唱えられます。

修証儀は曹洞宗の教義を体系的にまとめられたもので、総序、懺悔滅罪、受戒入位、発願利生、行持報恩の全5章31節からなります。焼香は焼香台に進んで、焼香台の2、3歩手前で立ち止まり、ご本尊、遺影、位牌に軽く一礼して、焼香台に進みます。

そして、右手でお香をつまんで、軽く左手を添えて額に押しいただき、念じてから焼香をします。1度目に焼香したお香のそばに2度目の焼香をします。なお、2度目は額に押しいただきません。最後に数珠を両手にかけて合掌・礼拝します。

入棺諷経のあと、太鼓やハツを鳴らして鼓?三通を行う拳龕念誦、導師が故人の生前を漢詩で表し、松明で円を描いて悟りの世界を導く引導法語が行われます。最後に、再度鼓?三通を行い、出棺するという流れです。



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