和室に仏壇を置くとき、位置で迷うことが多いです。よく言われるのは、北向きはいけないということです。しかしこれも宗派によって全く違いますので、まずは自分の家の仏教の宗派を確認しましょう。宗派によっては「どこに置いても構わない、どの向きでも構わない」というおおらかなところもあります。また、単なる方角ではなく、拝むときに本山を向くような位置に置くことを推奨している宗派もあります。ただ、これらは昔の話で、今は和風の家自体が少なくなり和室がある家も限られています。そのため、必ずしも方角や向きにこだわらなくてもいいとされています。
それよりも、家族が集まりやすい部屋を選んだり、地震災害が起こったときに倒壊などの危険がない場所を選ぶほうが重要です。仏壇を置くスペースがない家も多いため、押し入れを改装したり床の間を改装する人もいて、利便性のほうが重要視されています。ただし、このときにオーディオ製品などの音が出るものの上に配置したり、上に何か配置したりするのは避けます。家族が落ち着いてお参りできるような環境を整え、年長者の家族や親類などが気にしないならば、ほとんど制限はない、といっていいでしょう。
しかし、別の意味で気にする必要があることもあります。あくまでも木製の家具なので直射日光が当たるような場所はよくありません。色が剥げるなど傷みやすくなってしまいますので、南向きの窓のそばなどは避けると良いでしょう。さらに、木製のため湿気もよくありません。湿気の多いところに設置すると本体だけでなく、中身も傷んでしまいます。エアコンの温風が当たったり、風呂場からの蒸気が直撃するような場所を避けて配置しましょう。
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