近年では、日本の伝統的な和室のスタイルを持った家が少なくなってきました。そこで、建て替えや新築で仏壇をおく和室をお考えになった際に、一体どこへどのように置いたら良いのか迷われる方も少なくないと思います。
これらの置き場所には、一般的に決まっている形式があります。昔の家には仏間と呼ばれる仏壇を置く専用の場所がありましたが、現在では数少なくなっています。仏間がない場合には、リビングルームなどでも代用できますが、直射日光が当たらない場所に置くことをお勧めします。
また、お台所やおトイレ、お風呂場などの水回りは避けるようにすることをおすすめします。位置を決めたら次は仏壇を置く向きですが、南に向かって安置するか、または東に向かって安置するのが良いでしょう。南に向かっておいた場合は、手を合わせる私たち側からは、北に向かって手を合わせることになります。
それと同様に東に向かって安置した場合は、西に向かって手を合わせることとなります。そのほかにも、「本山中心」という置き方があり、その場合はご自宅の位置によっては、東向きまたは西向きになることがあります。仏間のある家では、もともとそのような位置に設置されているので、特に考えることもなく安置することができます。
また、飾り棚がある場合にはそちらに安置するのも良いでしょう。ただし、十分なスペースがあることが必要となります。現在では洋室に合わせたタイプも増えていますので、和室に限らず洋室でもすっきりと安置することが可能です。