昔の日本家屋では、和室が基本であり、仏壇も違和感なく佇むことができていました。しかし、近年では、洋室の部屋も増えてきています。和室であれば、違和感もなく、浮くこともありませんでしたが、洋室に置くとなると、違和感を感じてしまうことがあります。また、家具に拘りを持って、一式をコーディネートしていると、違和感しかなくなってしまいます。
そこで、仏壇を収納するというアイデアが採用され、既存の部屋と合わせるようにしています。開かなければ、それが仏壇であることはわからないようなデザインとなっており、デザインの種類も豊富に用意されています。来客にも、違和感を感じさせないだけではなく、そこで生活をする人にも、違和感を与えません。時代の流れに適応することを忘れてしまうと、新たな文化に上書きされてしまいます。
形を変えても、その信念を曲げないことで、その文化は、強く根づき、次の世代へと受け継がれていくことになります。先祖や親族の魂の安らぎを願い、手を合わせる行為は、その時代時代に合わせて、伝えられていくことになります。